右京「タイムパラドクスゴーストライター?」
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30:名無しNIPPER[saga]
2020/07/01(水) 01:11:30.77 ID:A7tKNGJh0


「つまらない…ですね…」


ハッキリとそう言ってしまった。失礼かと思われるが事実そうだから仕方ない。
右京は勿論だが冠城やそれに同席している伊月から見てもこの漫画は余りにもつまらないものだった。


「これ…あれですよね…お宅の看板漫画の…」


さらに冠城が指摘するが作画もほぼジャンプで長寿漫画と化している某海賊漫画に影響されたらしくその劣化版になっている。
これでは作風に個性など感じられない悪く言えば落書き漫画の域を脱していないまである。


「こんなこと言うべきではありませんが中身が感じられません。空っぽとしか言いようがありませんよ。」


「やはりそうでしたか。私も同じことを彼に言いましたよ。」


「ちなみにお聞きしますが佐々木先生とはどのような方なのでしょうか。」


「作風を見ればお察しの通りですよ。人間性が感じられない。私生活もだらしないですね。
待ち合わせの時間には遅刻するしボツを下した後にタバコ吸ったら睨みつけるわ
おまけにホワイトナイトを持ってきた時も建物に無断で入り込んで編集会議に乱入するわでもう滅茶苦茶ですよ。」


「随分とした言われようですね。それでも4年間面倒を見たわけですか。」


「まあ編集長が目を掛けていましたからね。
それでホワイトナイトを描く前に彼にこう言ったんです。キミには何か伝えたいものはないのかって…
そしたらなんと言ったと思います?」


その際に哲平は『みんなを楽しませる漫画を描きたい』とそう答えたそうだ。
聞こえはいいかもしれないが要は中身が伴っていない漠然とした発言だ。
確かにこの海賊漫画擬きを読めば佐々木哲平の人物像はなんとなくだが把握することは出来た。



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