12:名無しNIPPER[saga]
2020/07/01(水) 00:42:44.86 ID:A7tKNGJh0
「これはつけペン、それもGペンですね。」
「Gペン?それって漫画を描く時に使うっていうペンのことですよね。」
「ええ、これはかなり使い込まれている年季の入ったモノですよ。」
確かに凶器に使われたペンは長いこと使い込まれた手触りだ。
しかしそうなるとかなり奇妙だ。制服姿の女子高生がGペンを持って男に襲いかかった。
そこにはどんな動機があったのか気になるところだ。
「ひょっとしてあなたは漫画を描いていますね。こちらへはその漫画を出版社へ持ち込もうと訪れたのではありませんか。」
「そんな…右京さん彼女は女子高生ですよ…漫画を持ち込みなんて…」
「いいえ、おかしな話ではありませんよ。
漫画を描くのに年齢や性別など関係ない。それに彼女は出版社の前で人を襲っていた。
そして凶器に使われたのはGペン。恐らく被害者の男性と漫画についてトラブルがあったのではありませんか。」
それが現状でわかる右京の推理だ。確かに筋はあっているかもしれない。
だが漫画を描くのは青木みたいなひと目でオタクだとわかる人間だろう。
こんな端正な美少女が漫画を描くなど冠城のイメージから余りにもかけ離れていた。
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