右京「タイムパラドクスゴーストライター?」
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11:名無しNIPPER[saga]
2020/07/01(水) 00:39:51.38 ID:A7tKNGJh0


「いや〜まさか本庁の方々が来られるとは…」


「頼まれたらなんでも引き受けるのが特命係ですのでお気になさらず。それで状況は?」


「それがどうにも妙な話でしてね。」


千代田区の派出所を訪れた右京と冠城はそこの駐在である警官から大まかな状況を聞いた。
数時間前に神保町である通報を受けた。とある出版社の前で制服姿の少女が凶器を用いて若い男を襲っている。
その通報を受けてこの警官が駆けつけると被害者の男性はいなくなったがなんとかこの少女を補導することに成功。
だが少女は事情を打ち明けることもなく黙秘を貫いたまま。正直どうしたらいいのか見当もつかないのでお手上げな状況らしい。


「それでこの子が襲っていた加害者の女の子です。」


派出所の奥の部屋に座りながら下を俯いて黙秘を続ける制服姿の少女。
端正な顔立ちでショートヘアが特徴的な背格好からして年齢は16〜17歳くらいの女子高生だろうか。
いまだに名前も名乗らずにいるのでなんと呼んでいいかもわからない。
唯ひとつ気になることだが少女は何かを大事そうに抱えていた。


「それでこれが凶器なんですよ。」


警官が少女から取り上げた凶器を右京たちに見せた。
一見するとペンだ。切っ先がやたら尖っているがこんなものを持って人に襲いかかれば下手をすれば大怪我を負わせることになる。しかし疑問だが何故ペンなのだろうか?
確かにこれだけ尖ったペンなら人に怪我を負わせられるかもしれない。
けれど確実に相手に傷を負わせるなら普通に刃物の方が効果的だ。
それなのにどうしてと疑問に思う冠城とは裏腹に右京はこのペンを眺めながらあることに気づいた。



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