【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 8巡目
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313: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/07/11(土) 23:23:18.84 ID:S/7hr8cD0
ユウナ「…………ねぇ」
ワイズ「う……?」
僕たちの乗っているゴンドラがもう少しで頂上に到達する、そんなときに彼女は口を開いた。
向かい側のベンチから真っ直ぐとこちらを見つめるその瞳に、覚悟と緊張の両方が見て取れた。
……どちらかというと、覚悟のほうが強い感じがする。
ワイズ「な、何?」
ユウナ「……あのライブの時、ワイズはぼくのことを一番だって言ってくれたけど……あれ、本当に?」
ワイズ「…………え」
それは予想もしていない言葉だった。
……疑われている? そう感じてしまう言い方だったし、声色だった。
ワイズ「ほ、本当だよ! 僕の一番はユウナで、嘘でもなんでもなくて――」
ユウナ「でも」
僕の言葉を、一言で遮る。そして、一番聞きたくなかったかもしれない一言を彼女は放った。
ユウナ「……ワイズ、すぐに他の女の子に目移りするじゃん」
ワイズ「」
全然信用されてなかった。
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