【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 8巡目
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2020/07/01(水) 00:48:48.01 ID:qJmNumn30
結果 1
ユウナ「あっ……！」
僕が来たことに気づいたのか、彼女は小走りにこちらに近づいて来る。
ユウナ「お、おはようワイズ！ ど、どう？ 元気？」
ワイズ「げ、元気元気！」
普段の中とは思えないような片言な会話。
昨日までだったら気楽に話せていたはずなのに、今この瞬間においてはデートという共通のイベントのせいで言葉が上手く出てこない。
楽しみの気持ちのほうが上だ？ それとこれとは話が別である。
友人ユウナとのお出かけではなく、これは彼女のユウナとデートである。
ユウナ「…………ぷっ」
ワイズ「へ？」
気まずい会話の中で、ユウナの口から我慢できなかった笑い声のようなものが漏れる。
ユウナ「ぷっ、くっくっく……！ い、いやぁ、なんか……ぼくとワイズ二人してなんか変な感じになっちゃってて……お、面白いなーって」
ワイズ「あ、あー……」
ユウナ「ぼくも普段だったら絶対こんな片言になったりしないのに、なんでだろうね？ やっぱり……その、で、デートだからかなぁ？」
顔を赤らめながら、彼女は同意を求めるように僕に訊ねてくる。
ワイズ「う、うん。僕も昨日までだったら普通にお話しできてたと思うけど……なんだろう。やっぱり、その……」
ユウナ「デートだからだねぇ」
ワイズ「デートだからだねぇ」
…………。
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