【ARIA×モバマス】高森藍子「そのあたたかな手に」
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◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 19:21:05.50 ID:1dnQeO7k0
「よっしょ……ほいしょ……」
一体どれくらい時間がたったのか。蛇行を続けながらも、なんとか数メートル進んだ。その時、後ろからアイさんの声が聞こえた。
「オッケー!じゃあ、今度は船首をこっち側に向けて漕いでみようか」
「は、はい!」
私は船の先をARIAカンパニーの方へ向けようと左側にバックした。
「あれれ」
しかし、思ったように曲がれずにまっすぐ後ろに進んでしまう。
「やっ!はっ!」
気合を入れて、今度こそ曲がるように漕いだつもりだったが、それでも船が曲がる気配はなくただまっすぐバックする。気が付くといつの間にかスタート地点に戻ってきてしまった。
「……ア、アイさん……」
私はアイさんを見上げる。アイさんはしばらく黙った後、口を開いた。
「うん。大丈夫!」
「へぇ?」
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