9:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 17:02:51.85 ID:W5lmC8VA0
「…………」
魔法使いさんは、否定しなかった。
きっと彼は、いずれ私がこういう事を言うって、薄々覚悟していたんだと思う。
しばらく黙ったのち、パソコンをほんの少しだけカチャカチャと叩いて、私に向き直る。
「これに出よう」
「……?」
彼が向けてきた画面を、訳も分からず覗いてみる。
それは――。
「……オーディション?」
「そうだ」
私みたいな半端者でも、参加条件は満たしているみたい。
でも、彼が示したそれは、私がこれまで参加して落ちてきたどのオーディションよりもハイレベルで、厳しいものに見える。
「このオーディションに、もしお前が合格したら、お前はアイドルを続ける……それでどうだ?」
90Res/81.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20