21:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 17:30:08.69 ID:W5lmC8VA0
私の身勝手な行動が今に始まった話でないことは、千夜ちゃんも十分に分かっている。
だから、きっとアレは、今の忠告が馬耳東風に終わることを悟ったため息。
「ごめんね、千夜ちゃん」
届けるつもりの無かった独りよがりの謝意を、彼女の背にそっと投げる。
でも、聞こえちゃってたみたいで、千夜ちゃんはこっちを向かないまま、かぶりを振った。
「謝らなければならないのは、私の方です。
お嬢さまの御身をお守りするのは従者の使命。ですが……戯れに時間を割かれ、それすらままならないとは」
「そんな事で謝るのはダメだよ、千夜ちゃん。
千夜ちゃんがアイドルを楽しむのは私の望みなんだから、これまで通り、ちゃあんと頑張ってね?」
「……申し訳ございません」
「よしよし」
あはっ♪
否定しないんだ。アイドルを楽しんでいるの。
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