モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/21(日) 20:53:02.87 ID:CfbKDyMAO
「誰に聞いたって、アーサー・ペンドラゴンは良き王だったと口を揃えて言うだろうよ」
「善政を敷いたからな。んなことはわかってる。オレが言ってんのはもっと複雑で……」
「そんな複雑なことは誰も考えないだろう」

それは道理であると赤のセイバー、モードレッドは納得する。民草とはそういうものだ。
いや、王に仕える騎士ですら、そもそも王の在り方についてあれこれ考えを巡らせる立場にはなく、ごく一部の歴史家や研究者以外にそれを語る資格はないのだろう。けれど。

「オレは、父上の正統なる後継者だ」

彼女は王の息子だ。
後継者である彼女は民草や一介の騎士とは違い、王の在り方について考える義務がある。

「そうか。それなら向き合わないとな」
「父上はオレに向き合おうとはしない」
「それでもだ。父に向き合い、自分自身と向き合う。セイバー。それは特別なことではなく、お前さんくらいの年頃になれば誰だって思い悩むことだ。人だけじゃなく、獣すら生物である以上寿命が定められていて、だからこそ親の死の前に自分で生きていく力を身につける必要がある。それが自立ってもんだ」

それも道理。獅子刧の言葉は説得力がある。


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