モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/21(日) 21:36:56.65 ID:CfbKDyMAO
「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」
「うんこか?」

離席を告げるサーヴァントに何気なく尋ねる獅子刧。すると、彼女は静かに席に戻った。

「ん? どうした、セイバー」
「なあ、マスター」
「なんだ?」
「サーヴァントは糞なんかしないんだ」

キリッと断言するセイバー。
その瞳には、まるでこの世の理を変えるかのような強い意志が宿っていて、格好いい。
しかし、現実主義者の獅子刧界離は悪気なくそんなふざけた幻想をぶち壊す。

「おいおい、セイバー。あれだけ飲み食いしてる癖にそれはいくらなんでも……」
「うるせぇよ」

それ以上は言うなと。
言ったら幾らマスターとはいえ加減は出来なくなると、言外に告げられ、押し黙る。
理性が蒸発しているおっさんも命が惜しい。

「とにかく、オレは少し席を外すから……」
「さっさとうんこしに行ってこい」

魔術師というのはこれだから。
たとえ生存本能がけたたましい警鐘を鳴らしていたとしても根源の渦に対する興味を抑えることが出来ないのである。

「マスター……オレを怒らせるんじゃねぇ」
「あんまり怒ると出ちまうからな」
「ざけんな! このオレが何を出すって!?」
「だから、うんこだろ?」

既に火蓋は切られた。ブチ切れている。
点火した手応えはある。故に退けない。
この世界におけるほとんどの事象は不可逆なもので、覆水盆に返らず。一期一会である。

だからこそ、サーヴァントが催すという稀有な事態を魔術師たる獅子刧は見逃さない。


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