7: ◆jsQIWWnULI
2020/06/20(土) 19:47:54.73 ID:5N5BJxwZ0
「ばいちゃい!」
「うわわわ!?」
私が薄目で太陽をみていると、謎の声と一緒に湿ったものが私の腕を撫ぜた。
「ぶいにゅ」
首を下ろしてみてみると、私の目の前には巨大な猫さんが立っていた(座っていた?)。
「火星猫、初めて見たかも……」
私はリュックサックの横にかけてあるカメラを取り出しながら、その猫と同じ目線になるようにしゃがんだ。そして、私がその猫さんに向かってカメラを向けると、
「ばいにゃ!」
と言って、その猫はポーズを取り始めた。触ったら絶対に気持ちいいであろう、もちもちのお腹を惜しげもなく、自慢げに突き出しながら、次々とポーズをとる猫。私はまるで専門のカメラマンのように、次々と写真を撮っていく。一定のリズムで切られるシャッターの音にだんだん楽しくなっていって、次第にその猫さんとの撮影会に熱が入っていった。
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