高森藍子「誰かの幸せのために祈る」
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3: ◆lWfjP4x3Ao
2020/06/14(日) 08:09:25.45 ID:cnoGpzT90
女の子「おねえちゃん、だいじょうぶ?」


まだ4〜5歳ぐらいの小さな子が、歌鈴ちゃんの横にかがんで、
心配そうに声をかけてきました


歌鈴「あ、はいっ!大丈夫ですよっ!こう見えて、こけるのは慣れてるんで、
全然平気……あいたっ!」

どうやら転んだ時に膝頭を強く打ってしまったらしく、平気とはいかなかったようです。
とっさに抑えた膝頭に、女の子の小さな手が重なります。


女の子「いたいのーいたいのーとんでけーーーーー!」


女の子はそう言って、膝頭に重ねた手を精一杯上に持ち上げます。


女の子「あのね、わたしがころんであしがいたいとき、ママがね、こうしてくれるの!
そしたらね、いたいの、ほんとうにとんでっちゃうの!」

歌鈴「ほ、本当です!今、痛いの、飛んでっちゃいました!すごい!すごいです!!ありがとう!!!」

そう言って歌鈴ちゃんはシャキッと立ち上がります。本当に痛くないのでしょうか……?
しかし、歌鈴ちゃんの笑顔とシャキッと立ち上がった事に安心したのか、女の子は笑顔になると、
そのままテトテトと去っていきました。向かう先に、きっとお母さんなのでしょう、女性の人がいました。
女の子が今しがた歌鈴ちゃんにしてきたことを、一生懸命伝えてる様子がうかがえます。

お母さんは、こちらを見て、軽く会釈をします。私たちも、そのまま会釈で返します。
お母さんはそのまま女の子と手をつないで歩き始めました。少し離れてますが、
お母さんも、優しい笑顔になってるのがなんとなくわかりました。


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