46: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:38:22.60 ID:BHjCA0Mo0
それから可奈さんはニコニコとパンケーキを平らげ、満足そうに帰って行った。「またくるね〜」とご機嫌だったので、また新たな常連客を獲得できたのかもしれない。
「陸くん、ちょっといいかな?」
閉店後の掃除をしていると、マスターが真剣な顔で俺に言葉をかけてきた。いつものマスターと空気が違う。張り詰めるような緊張感が店を支配している。
どうしたのだろう?バイトを始めてから一度も、こんなに真剣な顔で話をされたことはない。頭をグルグル回転させて、マスターがこんな顔をする理由を探す。
ひとつ思い浮かんだのは、クビになるかもしれないということだった。ここ最近、いろいろありすぎて全然寝られていないから、仕事は雑だったかもしれない。
そこまで考えて頭の中で別の考えが浮かぶ。いやいや、確かにたまにフラッとしたり、足元がおぼつかないって時もあったけど、致命的なミスはしていないはずだ。だから、いきなりクビは考えにくい。
鈍い頭をこれ以上グルグル回転させても、残念ながら他の考えは思いつかなかった。頭の回転が止んだ頃合いに、マスターは深く息を吸った後、こう言った。
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