【リトバス】理樹「ストーカーに狙われるようになった」
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6:名無しNIPPER[saga]
2020/06/06(土) 03:16:50.41 ID:3998YRn80
店内

理樹「ふぅ・・・ここからならこっちを発見することはないかな・・・」

クド「あのぉ〜・・・リキ・・・」

理樹「うん?」

クド「手・・・」

理樹「あっ!ご、ごめん!」

理樹(僕が慌てて手を離すとクドはもじもじとしながら握っていた手を残った方の手で触っていた)

クド「き、急にどうしたんですか・・・?」

理樹(とても恥ずかしかったのだろう、クドの顔はとても赤らめていた)

理樹「本当にごめん・・・ちょっと半ば混乱してて・・・」

理樹(僕は2階からとても小さいが明らかにそれと分かるワンピースを確認し、クドに向き合った)

理樹「クド、僕らがここに来る前、怪我をした人がいたよね」

クド「えっ?ああ、あの駅の・・・」

理樹「実はさっきまでクドには言わなかったんだけどさ・・・その人、ずっと僕らのことをつけてたんだ」

クド「!!」

理樹(そこでクドの顔も僕と同じように急に青ざめた)

クド「そ、それは・・・!」

理樹「なにが理由で僕らを付けているのか分からない・・・でも、もしその理由が僕の渡したハンカチを返すことだったり、なにかお礼が言いたいということなら直接その時僕らに言ってくるはずだ。でもあの人は僕のことをただじっと見つめるだけで何もしてこないんだ」

クド「なんでなんでしょう・・・あっ、ということはもしかしてさっきは駅の方に・・・?」

理樹「うん。そうなんだ・・・正直追ってくる理由は分からない。でもなんとなく彼に会うのは危険な気がする」

クド「か、彼・・・?」

理樹「あ、ああ・・・そうなんだよ。あの人男だった」

理樹(それを聞いたクドはますます恐怖におののいた)

クド「ど・・・どうしたら・・・まだ駅の方にいるんでしょうか・・・!?」

理樹(僕は無言で彼の方を見た。クドもそれに倣って僕の視線を辿る。彼は依然同じ位置で僕らを探しているようだった。彼を通り過ぎていく人たちは皆同じように見ては驚き、速足でその場を離れてく)

クド「ひっ・・・!」

理樹(クドが飛び上がった。でも他のお客さんの注目を集めてしまい、慌てて席に座りなおした)

クド「リ、リキィ・・・」

理樹(すがるような目で僕を見つめるクド。本当は僕も涙目になりたいところだったが、ここで僕まで怯えたらクドはものすごく怖がると思って我慢した)

理樹「・・・恭介たちに連絡しよう」

理樹(情けないかもしれないが今の僕にとってはこれが何よりの最善手だと思った)


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