【リトバス】理樹「ストーカーに狙われるようになった」
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15:名無しNIPPER[saga]
2020/06/14(日) 06:17:07.51 ID:duI/6EBD0
クド「多分、あの人はリキに親切にされたからお礼を言いたいんじゃないかと…」

謙吾「ほお?」

クド「た、確かに最初は怖かったんですけど、よくよく考えると私達に怒ってる様子はなかったし、もしかしたらただ凄くシャイなだけなんじゃないかって……」

理樹(クドの意見はとてもクドらしい優しい考えだった…しかし…)

真人「だったらいいんだけどな…ま、どのみちもう二度と会う事は……」

理樹「それは多分違うよクド」

クド「えっ?」

理樹「だってさっき……」

ストーカー『〜〜〜』

理樹(さっき、立ち止まって僕らの方へ向けて言っていた口の動き…あれは……)

ストーカー『に・が・さ・な・い』

理樹「…って言ってたから…」

クド・真人「「ゴクリ……」」

謙吾「……だとしたらおそらく執着心だろうな」

理樹「なにか知ってるの?」

謙吾「ああ。実は昔、二木も似たような感じで男子生徒に付き纏われた事があってな」

クド「えっ、佳奈多さんがですか!?」

謙吾「ああ。だが、二木の性格は知ってるだろ?あいつはむしろその生徒に近付いて行って何故付き纏うのか問いただしたんだ」

真人「うわぁ、なんかあいつらしぃ〜」

謙吾「するとそいつは以前、二木に親切にされた事から好きになったがどうアプローチしていいのか分からなかったからとにかく近くにいたかったらしい。もちろん奴はその後、反省文を書かせていたが」

理樹(なんだかその人に思わず同情するエピソードだったが、確かにそれならばあの男の行動にもうなずける。近くで見た感じだと明らかに人馴れしていなかったが、あの台詞からすると謙吾の言う通り僕に執着しているようにも見える)

恭介「とにかく能美と理樹はもう街の方に出るのは控えろ。何か用があるなら俺達や他の友達に頼めよ」

理樹「う、うん…」

クド「わ、わふ…私も絶対行けないです……」

恭介「奴がどんな名探偵だろうと学校に引きこもってりゃバレる事はない。なに、どうせしばらくしたら流石に向こうもこっちの事は忘れるさ…どんな人間でも1日会っただけの他人の容姿をずっとは覚えられないさ)

理樹(よく見ると恭介達は制服ではなく私服だった。おそらく僕らがどこの学生か特定されないためだ。あの時点で僕らと合流するだけでなく逃げたその後の事も想定していたのか)

真人「おっ、言ってる間に学校が見えてきたぜ!」

謙吾「良かった、なんとか門限には間に合ったな」


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理樹(緊張が続いていたが僕らの部屋に戻ってようやく一息付けた。最初は楽しげな始まりだったが終わってみればとんでもない1日だった。もうこの事は出来る限り頭の中に封印したい限りだ)


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