お姉ちゃん(15)「大きくなったら結婚してくれる?」男(7)「やだ」
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16: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/06/05(金) 01:30:16.31 ID:KzHMXUyn0
男「お姉ちゃん、話があるんだ」

お姉ちゃん「うん。なにかな?」

男「・・・・・・僕、大叔母さんの会社に行くことに決めたんだ」

お姉ちゃん「っ!・・・・・・そっか。残念だなぁ」

男「・・・・・・ごめん」

お姉ちゃん「ううん、謝ることなんてないよ。男君はさ、それを悩んで悩んで、悩みぬいた末にそれを選んだんだから。むしろ感謝だよ。あんな大企業と、こんな小さな個人店で悩んでくれて」

男「でもさ、5年以上働かせてもらってて――」

お姉ちゃん「それ以上はダメ」

男「え?」

お姉ちゃん「男君が義理堅い人なのは知ってるよ。でもね、働くってことはそれだけじゃやっていけないの」

お姉ちゃん「世の中には悪い人がたくさんいる。申し訳ないって気持ちを利用しようとしてくる人がたくさんいる。正しい人を騙そうとする人がたくさんいる」

お姉ちゃん「男君の大叔母さんの会社の人たちは、いい人ばっかりだよね。それは、あの人がそういう人を選んで会社に入れているから」

お姉ちゃん「でも、心優しいあの人も、会社や会社の人たちを守るためにどこかで不義理なことをしている。全部を拾うことはできないから、どこかで切り捨てているものがある」

お姉ちゃん「これから男君が身につけないといけないのはそういうところなの。大企業の社長さんになるんだから、物事に優先順位をつけないといけないの」

お姉ちゃん「そして、その第一歩が今回のことだった。だから男君は自分の選んだ道を謝るだなんてことはしちゃいけないんだよ」

男「・・・・・・お姉ちゃん」

お姉ちゃん「これが、小さいながらもお店の経営者としてやってきたお姉ちゃんからのアドバイスだよ。これで貸し借りはなしだからね」

男「え、貸し借り?」

お姉ちゃん「うん。以前、私が悩んで迷っていた時は男君が助けてくれたから。その分のお返し」

男「ええ、そんなつもりは」

お姉ちゃん「そんなつもりでいいの。だからがんばれ、男くん!これから、もっともっと大変だからね!生半可な覚悟でやらないように!」

男「・・・・・・うん!」


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