33: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/29(金) 00:53:14.38 ID:aaCQkf6P0
社長「あ、いましたいました、男くん」
男「あれ、しゃ、社長?どうしたんですか?」
社長「いや、ちょっと男くんにお願いがありましてね」
男「社長直々にですか!?」
男(なんだなんだ?ま、まさか左遷なのか!?あまりにも入院しすぎてるからお前は地方に飛べとかいう辞令が下るのか!?)
社長「隣人さんってわかりますよね?」
男「あ、はい。もちろん」
社長「彼女、今日ちょっと体調を崩しちゃったみたいでお休みしますってさっき連絡が入ってきたんですけど、あまりにも突然だから心配になっちゃって」
男「あー、そうですね。休む時は前もっていうタイプだし、そもそも体調を崩すようなことしないのに」
社長「それで、男くんにちょっと様子を見てきて欲しいなって思いまして。お見舞いも兼ねてです」
男「それはいいんですけど、なんで俺ですか?」
社長「あ、聞いてないですか?隣人さん、男君の隣の部屋に住んでるんですよ」
男「え、そうなんですか?」
社長「そうそう。前の部屋もお隣さんだったんですよ」
男「へー、ってことは引っ越しのタイミングと場所が被ったってことですか?」
社長「そういうことになりますね」
男(ってことは隣の部屋の夜勤の人って隣人のことだったのか・・・・・・悪いことしたな)
社長「それで、様子をみて大丈夫なら大丈夫で、危ないなら危ないで連絡してほしいんです。彼女も一人暮らしですからどうしても心配でして」
男「わかりました。そういうことでしたら。隣人にはこの前入院したときも世話になりましたし、喜んで行ってきますよ」
社長「ごめんなさいね、本当なら私が行くべきなんでしょうけど、これから海外出張があるから・・・・・・」
男「いつもお疲れ様です」
社長「だから、お見舞い用の品とかの代金も含めて、これをね」バサッ
男「・・・・・・5万円?」
社長「お駄賃も兼ねてってことで。お釣りの使い方は任せるから、好きに使っていいですよ」
男「わ、わかりました」
男(相変わらずこの会社、社員に対してホワイトすぎる。社長が一番ホワイトってのもすごい)
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