黛冬優子「ふゆのプロデューサー」
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29: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:34:02.13 ID:GoWeZr8Q0
23 夢の終わり

P「冬優子、これから時間はありますか。『W.I.N.G.』出場も決まりましたから、お祝いもかねて夕食にでも」

冬優子「いいけど……あんたが選ぶお店、高級というかかたっ苦しいから緊張するのよね。もっとふゆの好みにあわせて欲しいんだけど」

P「そうなのですか。お祝いだから、あのようなお店を使うものと」

冬優子「今までどんな生活してたのよ……ふゆは家族とあんなお店行ったことない」

P「それでは、四川料理を出すお店にしましょうか。以前ランチで使っていました、夫婦2人で営む小さなお店です」

冬優子「そうそう、今はそのくらいでいいの……って、ふゆが辛いもの好きなの言った?」

P「甘いもの好きそうなことを言っておいて、あまり食べていないので。もしかしたら、と。それに、本当に甘党なら甘すぎるだけのスコーンなど作りませんから」

冬優子「墓穴をほった……まぁ、いいわ。お腹すいちゃったから、早くしてよね」

P「はい。帰り支度をしますので、待っていてください」

冬優子「ねぇ、プロデューサー」

P「ノートパソコンの電源オフ……カギもよし、カーテンをしめて……冬優子、何か?」

冬優子「写真立ての、金髪美人は誰なの?学生服を着たあんたと一緒に写ってる人。10年前くらい?」

P「……」

冬優子「やっぱり……聞かないほうがよかった?」

P「いいえ。亡くなりましたが、私の大切な人です。名前は……」

冬優子「どうしたの?」

『起きて』

P「名前は……黒埼ちとせ。私の大切な……」

『魔法使いさんが来るよ、私の僕ちゃん?』

P「お嬢さまは……ここにはいないのですか……」

『起きて』



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