【ミリマス】あなたの温度、幸せの温度
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6: ◆ncieeeEKk6[sage saga]
2020/05/19(火) 17:47:00.61 ID:U1swVBcn0
 麗花とハイタッチを交わし、いざ実飲。せっかく調整した90℃は少し熱いので、ふーふー冷ましてから口に含む。口の中に熱がじんわりと広がっていき、うまみと渋みを残していった。ホッとする味だ。いつもの茶葉だから、当然と言えば当然か。
 うん、まあ。なんか、こう……。

 「普通……」

 「ふふっ。そうですね、普通です」

 麗花は嬉しそうだった。
 もちろんお茶は決して不味くないけど、個人的には期待外れだ。何か手順を間違えたのか、それとも参考にするサイトを間違えたのか。もしかすると、いつもお茶を淹れてくれる青羽さんや雪歩が同じようにやっているおかげで変化を感じ取れなかったのかもしれない。

 「ごちそうさまでした。楽しかったですね、お茶デューサーさん!」

 今回の検証は普通な結果に終わってしまった。けれど麗花が幸せそうにしているので、まあこれはこれでよかったのだろう。



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