19: ◆ncieeeEKk6[sage saga]
2020/05/19(火) 17:56:16.71 ID:U1swVBcn0
「ぷ、プロデューサーさん……?」
麗花は驚いている。思えば麗花に抱きつかれることはあっても自分から抱きしめることはなかった。本当は、もっと早くこうするべきだったのかもしれない。
「大丈夫だ、麗花。もう大丈夫。ここ最近は、ちょっとタイミングが合わなかっただけなんだ。もう仕事の山は越えたから、明日からは普通に会える」
「本当、ですか……?」
「ああ、本当だ。お茶もコーヒーも一緒に飲める。今度は紅茶を試したっていい。そういう口実がなくても、ただ話すだけでもいい。明日からは、普通に戻れる」
「プロデューサーさん……!」
麗花が背中に手を回してきて、正面から抱き合う形になった。今感じられるのは麗花の体温だけだ。
自分がかなり大胆なことをしている自覚はある。恥ずかしさもあり、どんどん顔は熱くなって、体温も上がっていく。でも、離さない。この温度が麗花の幸せになるのなら、いつまでだってこうしていてもいい。
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