59: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:20:19.18 ID:RS4SDFXO0
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清路警察署・和久井班室
真奈美「情報の方は落ち着いた。理由は深夜にさしかかっているからだな」
のあ「報奨金を支払えるようなものは……なさそうね」
真奈美「和久井警部補、古澤頼子共にな。大石君が見つけてくれたウェブサイトの方が有益そうだ」
のあ「ノイズが増えるだけね。これからの時間の情報は特に」
真奈美「のあが影響できる警備会社は動かしたつもりだ。それなりの人数は動いてもらっているが」
のあ「こちらの収穫は」
真奈美「情報はないが、市民の安全には貢献している」
のあ「古澤頼子も迂闊には動けないでしょう」
真奈美「それと、消防団が幾つか見回りに出てくれている」
のあ「消防団?真奈美、声をかけたのかしら」
真奈美「私じゃない。のあが食べている中華料理から、だな」
のあ「どういうことかしら」
真奈美「スタッフの1人が地域の消防団に所属している。のあ、ここ1年くらいで消防団に設備や資金を寄付してないか?」
のあ「しているわ。父から受け継いだゴルフ会員権を整理して、余裕ができたから」
真奈美「本当の理由はさておき、のあの名前で動いてくれている」
のあ「後日、お礼を言っておくわ」
真奈美「本当の理由は」
のあ「真奈美なら、わかっているでしょう。まゆ、よ」
真奈美「そうか」
のあ「火がトラウマになってるわけではないけど、傷は完全には癒えない。火事のニュースを見ると、まゆの手が止まるのよ」
真奈美「佐久間君は知っているのか、寄付のこと」
のあ「言ってはいないわ。私の」
真奈美「のあ、着信じゃないか」
のあ「本当だわ。水嶋さんからね、もしもし」
水嶋咲『のあさん、こんばんは!』
水嶋咲
喫茶St.Vのアルバイト。昨年末から働いている。次に働くカフェが見つかったとか。
のあ「お疲れ様、水嶋さん」
咲『上に行ったら、のあさんは出かけてるみたいだから電話したんだ。本当は、直接話した方がいいんだけど、忙しいみたいだから』
のあ「何かあったのかしら」
咲『見つけちゃった、解除しておいたから安心してっ。サンタから教わったし、手先は器用なんだ♪』
のあ「もしかしてだけれど……爆弾かしら」
咲『うん、発火装置もね』
のあ「どこで、見つけたの」
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