83: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:01:04.12 ID:5z9OpdEU0
さあっ…とまりの顔が青ざめる。
「いるんだよ、そういうのを観て興奮したり、[田島「チ○コ破裂するっ!」]したりするヘンタイが…とくにこういうガラの悪い街ではな…」
ジョッキの酒をあおりながらオークが続ける。
84: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:02:33.47 ID:5z9OpdEU0
>>83
誤字ったのでもういちど
さあっ…とまりの顔が青ざめる
。
85: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:04:43.93 ID:5z9OpdEU0
>>84
また誤字ったのでもういちど
さあっ…とまりの顔が青ざめる。
86: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:05:27.65 ID:5z9OpdEU0
「まず、弟の『狂二』…ムカつくことに結構なイケメンなんだが…そいつが女をひっかけてくる。で、兄貴の『狂一』が…こいつは飲んだくれのクソ野郎でな…女をレイプするなりバラすなりして…その様子を映像に収めて、闇のルートで売りさばくんだよ」
「ひっかけてくる女は、奴隷娼婦だったり、戦争難民だったり、家出少女だったり…まあ、身寄りがなかったり、突然いなくなっても騒がれないようなのを選んでるらしいぜ。おまけに奴らのビデオはお偉いさん…政治家だとか、ヤクザの親分にもファンがいるらしくてな。多少のことはもみ消されちまうんだと」
87: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:06:10.65 ID:5z9OpdEU0
「その狂一とかいうのが、私たちが探している男だと?」
「ああ、星形のチャームをジャラジャラ着けてたんだろ?それは『星になった女の数』をアクセサリーにしてるんだよ。小さい星が1人、大きい星が10人。最近50人を超えたから、全部大きいチャームに変えるとなんとか…」
「ゲスが」
88: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:07:05.56 ID:5z9OpdEU0
紅がポケットから小さな包みを取り出し、オークの前に置いた。
「それで飲みなおしてくれ。あと、その兄弟が根城にしてる場所を教えてくれ」
「いいけどよ…やっぱ乗り込むのか?下手に関わらないほうがいいと思うがなあ」
89: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:07:51.26 ID:5z9OpdEU0
「行こう。急いだほうが良さそうだ」
「はい…」
不安げな表情のまりが紅に続いて店を出る。
90: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:08:18.42 ID:5z9OpdEU0
(どうか…どうか、間に合ってくださいっ!)
祈るような気持ちで、まりは紅の後を追いかけた。
91: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:09:39.42 ID:5z9OpdEU0
――
――――
――――――
92: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:10:52.27 ID:5z9OpdEU0
――センザキ港は、江戸時代の埋めたて工事によって築かれた歴史ある港である。
かつては大規模な石油コンビナートを中心に様々な企業が工場を構えて栄えたが、今やその面影はない。
放棄された工場や倉庫は犯罪組織の根城と化し、国籍不明の船が夜な夜な停泊する危険地帯と化している。
93: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:11:39.69 ID:5z9OpdEU0
まりと紅は、オークから聞き出した倉庫の前にたどり着いていた。
外から中の様子は見えないが、明らかに人の気配がする。
「準備はいいか?」
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