【対魔忍RPG】まりの大冒険 ふたたび
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72: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:52:10.59 ID:5z9OpdEU0
「ごちそうさまでした、森浦さん。これから調査に向かいます」

紅が席を立ち、脇に置いてあった二本の刀――祖父から受け継いだ小太刀『白神』『紅魔』を腰に差した。

「ごちそうさまでした!すごく美味しかったです!」
以下略 AAS



73: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:52:37.12 ID:5z9OpdEU0
「よろしく…よろしく、お願いします」

まりの元気に癒されたのであろうか、森浦の顔にも、少し、笑顔が戻っていた。




74: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:53:31.24 ID:5z9OpdEU0
――
――――
――――――



75: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:54:05.86 ID:5z9OpdEU0
「ああ、そりゃオソメ・ブラザーズの兄貴のほうだろ…。星のチャームね、うん。アイツしかいねえわ…」

――センザキの一角にある安酒場。

そのカウンターに紅、まり、そして傭兵らしき姿のオークが腰かけていた。
以下略 AAS



76: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:55:17.58 ID:5z9OpdEU0
「オソメ・ブラザーズ?」

「港の倉庫街を根城にしてる半グレ兄弟だよ…ゲスな商売で稼いでるクソ野郎さ…本名は染谷って言うらしいがな…」

「お前にそこまで言われるということは、よほどの悪党らしいな」
以下略 AAS



77: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:56:07.09 ID:5z9OpdEU0
紅と軽口を叩きあうこのオークは、傭兵稼業のなかで紅と知り合い、たまに顔を合わせれば一緒に酒を飲む間柄になった。

紅が魔のモノの血を引いていること――長くなるためここでは詳しく触れないが――そのことあり、もともと紅は人外の存在に対しても偏見無く接する。

「なら生活習慣を改めろ。今だって匂うぞ。不潔な連中とばかり付き合ってるから気にならんのだろうがな」
以下略 AAS



78: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:57:09.33 ID:5z9OpdEU0
「しかしまりちゃんも久しぶりだよなあ!連絡先も聞けないうちに帰っちまったから、俺あ寂しかったぜえ…?ガハハハ!」

「あうう、すみません…。ちゃんとお礼をしなきゃとは思ってたんですが…。なかなか時間がなくて…」

「ガハハハハ!謝ることじゃねえよ!今日またこうして会えたんだからな!」
以下略 AAS



79: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:58:12.10 ID:5z9OpdEU0
「話を戻すぞ。そのオソメ・ブラザーズとかいう連中についてもっと詳しく教えてくれ」

「…ん?ああ、別にいいけどよ…」

ふいに、オークはきょろきょろと店内を見まわした。
以下略 AAS



80: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:58:43.83 ID:5z9OpdEU0
「…奥、行かねえか?別に変なことはしねえからよ」

「万一そんなことをしたら酔い覚ましをプレゼントしてやろう。強烈なやつをな。もっとも二度と銃が握れなくなるかもしれんが」

「ガハハ!こわいねえ〜」
以下略 AAS



81: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 17:59:33.82 ID:5z9OpdEU0
3人はカウンターから奥の席に移動し、オークが新しい酒を注文した。

「悪いな。どうせみんな酔っぱらって俺たちの話なんか聞こえねえと思うが…それでも、な。楽しく酒飲んでるときに聞きたい話じゃねえんだわ…あの兄弟については…」

「さっき言っていた“ゲスな商売”というやつか」
以下略 AAS



82: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:00:20.54 ID:5z9OpdEU0
「すなっふ…?」

まりがきょとんとした顔で尋ねる。

「なんだ、対魔忍の学校じゃそんなことも教えてくれねえのか」
以下略 AAS



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