116: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:35:07.13 ID:5z9OpdEU0
ガシッ。
その右腕を、何者かが掴んだ。
「なにっ」
117: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:36:13.40 ID:5z9OpdEU0
「土遁・土劉破ッ!」
――間一髪。
二人の真横から生えてきた岩が狂二を突き飛ばし、腹を抑えながらよろける紅をまりが抱き止めた。
118: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:37:03.18 ID:5z9OpdEU0
「がああああああああ!」
体制を立て直した狂二が突進してくる。
「ッ!土遁・土劉破!」
119: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:38:16.38 ID:5z9OpdEU0
「せっ…ん風陣!」
ビュオッ!
「ぐうっ!?」
120: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:39:08.25 ID:5z9OpdEU0
「距離を…取れ!…一旦…!」
「はい!土遁・土劉破!」
まりは無我夢中で狂二の周囲に岩を生やした。
121: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:39:39.78 ID:5z9OpdEU0
――轟音。
――――粉塵。
――――――狂二の絶叫――。
122: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:40:40.43 ID:5z9OpdEU0
「はーっ、はーっ、はーっ」
粉塵が収まると、狂二が忌々しげに岩を弾きとばして這い出てきた。
「どこに行った…?」
123: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:41:49.10 ID:5z9OpdEU0
「………う……」
うめき声。
「…じ…狂…二…」
124: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:42:26.53 ID:5z9OpdEU0
「狂…ジ…おまえ…それ…」
「…ああ、これ…。ちょっとずつ手術したんだ…気づかなかったろ…」
「と、にかく…だして、くれ…」
125: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:43:38.25 ID:5z9OpdEU0
狂二は兄に覆いかぶさった岩――ではなく、なぜか狂一の頭を掴んだ。
「…は?」
「……」
126: ◆H5MbwxPKRo[sage]
2020/05/16(土) 18:44:19.74 ID:5z9OpdEU0
狂一の背筋が凍った。
自分を覗き込んだ弟の視線――声――どちらも人間のものとは思えなかった。
恐ろしく冷たい――まさに機械のような――。
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