【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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323:名無しNIPPER[saga]
2020/06/28(日) 20:54:00.24 ID:aESBwlMS0
2実験室
実験室と書かれたプレートが備え付けられたドアを開けて中に入る。
冬野「なにここ...」
室内には円筒状のガラスケースが3、4個ほど置いてある。
『居た、あいつらだ』
声が指し示したのはそのガラスケースの中だった。何も入ってないように見えたがよく目を凝らして見てみると、白い光の玉のような物が浮いている。
冬野「これがアナタたちなの?」
『正確には違うが、まあそうだ』
冬野「どうゆうこと?」
『本来俺たちに肉体は存在しないんだ』
冬野「じゃあこの玉は何?」
『仮初の肉体だ。緊急時にはここに入る。勿論、玉そのものは知的生命体ではないから一種の冬眠状態に入るが、死ぬ事はない』
冬野「...想像もつかないや。とにかく助けてあげよう。でも...どうすれば?」
取り敢えずケースのすぐ側にあるコントロールパネルへと向かう。
冬野「どう、分かる?」
『サッパリだな...。お、これじゃないか?』
ソイツが赤いボタンを示す。その下には小さな文字で放出と書かれている。
冬野「だ、大丈夫かな?毒ガスとかが出てきたらどうするの?」
『...試さない事には何もわからないだろ?』
冬野「まあ...」
それから暫く沈黙が続いた。
このままここで悩んでもどうしようもない。そう覚悟を決めた私は思い切ってボタンを押した。
『正解みたいだな?』
声の言う通りで、ガラスケースが開いて玉を取り出せるようになった。
冬野「それで?」
『次は...宇宙船だな』
冬野「え、この仲間たちは?」
『ポケットにでも入れておけ。宇宙船を探すぞ』
仲間の扱いの雑さに呆れつつ、声に従って部屋の中を進む。
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