【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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303:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 21:27:43.98 ID:VIG1tRMr0
朝霧「そろそろ違うところに移るべきみたいだね」

冬野「うん...。早く小屋に戻ろう」

本来なら町の宿に宿泊する予定だったが、急いで戻る事にした。日中歩き続け、着いたのは夜中だった。

朝霧「準備できた?」

冬野「うん」

リュックに必要なものだけを詰め込んで、外に出る。

カランカラン!

冬野「今の...!」

手作りの警報装置が作動した音だ。

朝霧「すぐ近くにまで...。早く行こう!」

冬野「うん!」

森を駆け抜ける中、ちらちらと背後でフラッシュライトが動いているのが見える。

「向こうに居るぞ!」

「追え!」

がむしゃらに走り、少し離れたところで息を整える。その際に、水面ちゃんが口を開いた。

朝霧「ごめんね...。真白を巻き込んで、守るって言ったのにこんなことさせて...」

水面ちゃんはひどく思い詰めているのか、表情が暗い。

そんな様子を見かねた私は、彼女の頬に軽くキスをする。

朝霧「へっ!?」

冬野「気にしてないよ。だって、世界に1人の親友だから!」

水面ちゃんの顔に笑顔が戻る。やっぱり水面ちゃんは笑顔でないと。

「こっちだ!」

朝霧「っと...。じゃあ、行こっか!」

冬野「うん!」

あの時と同じように、差し出された手をしっかりと握る。

親友END

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