【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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302:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 21:25:53.85 ID:VIG1tRMr0
数年後 某国 とある山の奥深く
冬野「ふぁ...おはよ」
朝霧「おはよう、寝坊助さん」
冬野「別にそこまで遅くないでしょ...」
朝霧「まあね。さあ、今日は街に出て色々買うから準備して」
冬野「はーい」
顔を洗い、歯を磨き、服を着替えて水面ちゃんと外に出る。
山の麓に位置する町まで徒歩で向かう。町に着くとカフェで少し息抜きをしてから、市場へ向かった。
朝霧「こんにちは、おばさん」
おばさん「ああ、いらっしゃい!今日も仕入れに来たのかい?」
冬野「はい、いつものありますか?」
おばさん「勿論用意しておいたよ」
おばさんが奥から日用品を詰め込んだ袋をいくつか持ってきた。
朝霧「ありがと!」
おばさん「いいんだよ。...ところで、あんたたち何かまずい事にでも巻き込まれてんのかい?」
手で口元を隠しながらおばさんが囁いた。
朝霧「どうして?」
おばさん「男が何人か、あんた達について聞いて回ってるんだよ。勿論あたしは答えなかったけど、他の奴が答えちまったかも」
冬野「そうですか...ありがとうございます」
水面ちゃんに目配せをする。
朝霧「それじゃあそろそろ行くね、ありがと!」
おばさん「ちょっと待った!」
朝霧「なに?」
おばさん「これ、あげるよ」
おばさんはいくらかのお金と、いつもは用意してもらっていない種類の日用品が詰め込まれた袋を手渡してきた。
冬野「そんな、頂けないですよ」
おばさん「いいんだよ!あんたらを見てると...娘を思い出しちゃってね...。ほら!」
そう言って半ば強引に渡されてしまった。
朝霧「ありがとうございます!...また、どこかで!」
おばさん「そうだね...。ほら、行った行った!」
私達は促されるようにしてその場から立ち去った。
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