【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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297:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 20:22:37.43 ID:VIG1tRMr0
冬野「ふふ...」
思わず笑みが溢れる。
朝霧「な、なに?」
冬野「別に〜」
朝霧「...私のこと子供っぽいって思ったでしょ」
冬野「さあね〜」
朝霧「もうっ!」
水面ちゃんは怒ったような口調だが、その表情には確かに笑顔が浮かんでいる。
けれど幸せな2人の時間もすぐに終わることになった。
黒服「大丈夫か!」
警備の男が部屋に入ってきたのである。彼は素早く状況を確認すると、見知らぬ顔である私に銃を向けた。
朝霧「ま、待って!」
水面ちゃんが庇うように私の前に立つ。
黒服「ソイツは誰だ!」
朝霧「え、えと...」
黒服「とにかく室長のとこまで行くぞ!」
朝霧「駄目!」
黒服「何...?抵抗するなら...」
そう言うと男は引鉄に指をかけた。だが、その瞬間大きな音と共に施設が揺れた。
黒服「な、何だ!」
朝霧「ごめんなさい!」
水面ちゃんは男の注意が逸れたのを見て、股間に思いっきり蹴りを入れた。
黒服「っ...!!」バタッ
冬野「ちょ、ちょっと...。こんなことしていいの?」
朝霧「良くないけど...。でも、真白を守るためだから...」
冬野「そ、そっか。取り敢えずここから出よう、ね?」
私の問いかけに反応せず、水面ちゃんは俯いたままだ。
冬野「水面ちゃん?」
側によると、突然私の手を掴んできた。
朝霧「ねぇ...2人で逃げようよ」
冬野「う、うん。だからそう言って──」
朝霧「違うよ!...私が言いたいのは、ここからじゃなくて、この組織からって事だよ」
冬野「え...と?」
朝霧「私も...真白を監視してる側だったから分かるの。コイツらは一生真白を自由にさせる気なんて無い!だから...私と一緒に逃げようよ!私が絶対に守ってみせるから...!」
冬野「...」
1逃げる
2逃げない
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