【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる
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107:名無しNIPPER[saga]
2020/05/15(金) 23:52:39.32 ID:k899Yvfb0
先生は私の目をじっと見つめる。
冬野「それで...一体何のために私を?」
花柳「あなたを助けるためです」
冬野「助ける?」
花柳「はい。そうですね...例えば突然頭の中に知らない誰かの声が響いたりしませんか?」
冬野「っ...」
花柳「やっぱり。その声はあなたに付いている悪い物なんです。私達はそれからあなたを助けたいんです」
冬野「悪い、物」
『待て、耳を貸すな』
頭の中で声が響く。
冬野「あなたは静かにしてて下さい!」
花柳「やっぱり苦しんでるみたいですね」
冬野「それで、その悪い物って...?」
花柳「そこは重要じゃありません。正体なんかより大事なことを言います。昔...私の友人も、ある日から声に悩まされるようになりました」
『駄目だ、聞くな』
聞こえてくる声を無視する。
花柳「彼女は毎日毎日声が聞こえる、と苦しんでいました。そしてある日突然人が変わってしまいました。温厚な人物だったのに激しい気性に変化し、他人を傷つけるようにもなりました。...声に乗っ取られたんです」
気性が変わる...乗っ取る...。そうだ、コイツは記憶も消せるんだ。なら、不可能じゃない...?
花柳「そして彼女は1日だけですが元に戻りました。ですが...それまでの自分の行為、そして人を傷つけた罪悪感に耐えきれず命を断ちました。私はあなたにはそんなふうになって欲しくないんです」
冬野「そんな...」
『違う!...いや、確かにそれは事実だ。だが皆がそうなる訳じゃない!』
冬野「そんなの...!」
そうだ、そもそもループの原因だってコイツなんだ。もしかしたら私の精神を疲弊させてから乗っ取るつもりなのかも...!それに、私の目的はループを脱する事...でしょ?
『俺たち全てを信じなくても構わない!だが、だけど...私だけは信じて!』
花柳「声は無視しなさい。私達なら安全にその声を取り除く事ができるの。勿論あなたが望むのならね」
冬野「私は...」
↓3まで多数決
1声を取り除く
2声を取り除かない
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