2: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:19:41.61 ID:haXgtzXW0
女神「科学の台頭により世の中の全ての現象が科学によって説明されることになりました」
女神「それによって我々神の威光は減衰し、もはやその存在が忘れ去られつつあります」
女神「もちろん、科学が悪いこととは言いませんよ。人間たちが自らの手で自身の文明を進化させた結果なのですから」
3: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:20:33.41 ID:haXgtzXW0
男「てか、働いてるんだからアイスぐらい自分で買えばいいじゃんか」
女神「働いているとはいっても所詮バイトですし、金額はたかが知れていますよ」
男「メイド喫茶ってそんなに収入低いの?」
4: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:22:33.90 ID:haXgtzXW0
アリス「オーナーは昔から仲のいいお姉さん、店長はその妹、社員は大叔母と先輩の姉。この環境に入っていく度胸が女神にあるの?」
男「とつぜん現れるね」
女神「・・・・・・ちょっと待ってください」
5: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:23:46.64 ID:haXgtzXW0
アリス「で、なんだっけ?女神が先の時代の敗北者って話だったっけ?」
女神「わたくし地震は起こせないのですが」
男「信仰が欲しいんだって」
6: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:24:50.73 ID:haXgtzXW0
男「むしろ女神が勝てる相手って何なの?」
女神「女神としての力を解放すれば負けませんが」
アリス「信仰が足りなくてそれができないんでしょー」
7: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:25:27.76 ID:haXgtzXW0
アリス「女神ってほら、なにやっても弱いじゃん。アナログデジタル問わずゲームでもボコされるし」
女神「アナログデジタル問わずゲームで弱いのは少なからず憑りつき先が最低レベルの弱さを誇っているからですが」
男「これでも特訓はしてるんだけどなぁ」
8: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:26:31.01 ID:haXgtzXW0
彼女「ただいま」
男「おかえり」
女神「来ましたね女狐、今日こそその息の根を完膚なきまでに止めて見せましょう!覚悟!」
9: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:27:26.01 ID:haXgtzXW0
アリス「さっきの攻防で女神の結界が発動しなかった理由について」
女神「マッスルスパークは敵意ではなく慈悲の心をもって放つ技です。よって、結界も悪判定しなかったのでしょう」
男「女神から襲ってるから正当防衛ってことだと思う」
10: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:29:55.85 ID:haXgtzXW0
女神「しかしですね、私が彼女に何度も敗北を喫しているのは紛れもなく信仰不足が原因です」
男「信仰さえあれば彼女に勝てると」
女神「ええ、もちろん」
11: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:31:44.94 ID:haXgtzXW0
彼女「例え信仰が失われ、力が衰えている状態でも男くんやその家族、周囲の人間を気にかけ、いざという時には守ってくれる心遣い」
彼女「神でありながらも人を見下すことなく、むしろ人の進化や文化を尊いものとして受け入れている寛容さ」
彼女「そして、自身も人の一部としてこの社会に交わり労働をこなし教えを乞い努力を欠かさない人間性」
12: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2020/05/11(月) 02:32:33.84 ID:haXgtzXW0
―翌日―
女神「男、暇です」
男「今講義受けてる最中だから静かにしてて」
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