高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「今日も、私とあなたとの時間を」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 18:59:25.39 ID:WDIZ97tn0
時計の音が、3時だって教えてくれました。ぼーん、ぼーん、ぼーん……聞いていると、少しだけ眠たくなってきちゃう。
ふわ、と小さくあくびをすると、加蓮ちゃんが座っている隣をぽんぽんってしてくれて。
「ちょっとだけ寝とく?」
それはとっても魅力的な提案ですけれど、今は、もう少しお話していたい気分かも?
90
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 18:59:56.45 ID:WDIZ97tn0
「あのぉ〜」
「書いているところにすみません。私たち、そろそろ帰ります」
加蓮「そっか。2人も、またね」
以下略
AAS
91
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:00:25.62 ID:WDIZ97tn0
<くそぅ……! 分かってはいたけどやっぱりキツイ……! しかも最近また太ったでしょコイツ! ぐんぬぬぬ……!
<
加蓮「目が覚めるまで待てばいいのに……」
以下略
AAS
92
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:00:56.97 ID:WDIZ97tn0
――おしゃれなカフェ――
加蓮「はい。コーヒー。それから店員さんからのメッセージ。頑張ってください、だってさ」
藍子「ありがとう、加蓮ちゃん。店員さんも……。これが終わったら、いっぱいお礼を言いたいな……」
以下略
AAS
93
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:01:55.73 ID:WDIZ97tn0
こころなしか、カフェ全体が静かな雰囲気になりました。
キッチンの方からも、皿や水の音、調理の音が聞こえなくなってきて……。
店員さんが、カウンターの向こうでゆっくりしています。
なんとなく、何もしない時間をみんなで共有しているみたい。
以下略
AAS
94
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:02:26.22 ID:WDIZ97tn0
藍子「……」
加蓮「藍子?」
藍子「……こうして、1日のことを思い出しながら書いていくと……私の周りには、色んな人がいるんだなぁって、改めて思ったんです」
以下略
AAS
95
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:02:55.86 ID:WDIZ97tn0
加蓮ちゃんが、メニューに手を伸ばそうとして、途中で引っ込めてしまいます。
「何か、飲みますか?」
「ううん、いい。そういう気分じゃない」
それからはずっと、机の真ん中の辺りを、ずっと見つめてばかり。
以下略
AAS
96
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:03:25.60 ID:WDIZ97tn0
加蓮「でも、いいんじゃない? 今更の話を何度したって。そこにある大事な物を、意地を張って見落としたり、捨てちゃったりするよりは、ずっと」
藍子「……加蓮ちゃん」
加蓮「私が聞いてあげる。……ほら、答え合わせ。何回やったっていいんだよ」
以下略
AAS
97
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:03:55.71 ID:WDIZ97tn0
加蓮「……」
藍子「……」
加蓮「……」
以下略
AAS
98
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:04:25.67 ID:WDIZ97tn0
「何が不安なんだろうね、私」
加蓮ちゃんが、ぽつりと呟きました。
「アイドルとしてこんなに輝けて……夢だって叶って。ううん、やりたいことがどんどんできてさ。みんなも私のこと、見てくれて……それなのに、なんで不安なんだろうね」
以下略
AAS
99
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/05/10(日) 19:04:55.57 ID:WDIZ97tn0
藍子「……」
藍子「…………」
藍子「…………………………」
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