高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「今日も、私とあなたとの時間を」
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35:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:30:25.90 ID:WDIZ97tn0
ずうっと悩んでいるうちに、加蓮ちゃんがやってきました。髪をひとまとめにして、ふりふりって揺らしながら♪
私と目があって、「やっほー」って片手を挙げてくれます。
他のお客さんが、ちらり、と加蓮ちゃんのことを見ました。ひょっとして、気付かれた? でも声をかけられていないからセーフですよねっ。

荷物を席の隅に置いて座った加蓮ちゃんに、私は言いました。


36:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:30:56.12 ID:WDIZ97tn0
藍子「う〜ん……。さすがに、あの時言ったことをそのままに書くのはちょっと難しいかも……」

加蓮「あー……まぁ一言一句合わせろって言われるとね。録音とか当然してない訳だし」

藍子「加蓮ちゃんの言葉なら、頑張れば思い出せますけれど――」
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:31:26.80 ID:WDIZ97tn0
「今日はどうしますか? カフェでのんびりしますか、それともお散歩に行きますか?」
加蓮ちゃんは、少しだけ呆れたように返事します。
「あのね。今来たばっかりでしょ? なんでもう、どこかに行く話になるのよ」
確かにその通りですっ。

以下略 AAS



38:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:31:55.38 ID:WDIZ97tn0
加蓮「あの時やけにあたふたしてるって思ったら、そーいうことだったんだね」

藍子「うぅ……。悪いことをしちゃいました」

加蓮「ホント。期待させるだけさせといてさー。突き放されるのって、結構しんどい物なんだよ?」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:32:26.39 ID:WDIZ97tn0
少したってから、店員さんはサンドイッチを持ってきてくれました。


40:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:32:55.81 ID:WDIZ97tn0
藍子「……、」

藍子「……」

藍子「……加蓮ちゃん」
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:33:25.41 ID:WDIZ97tn0
……。

…………。

加蓮「注文、ちょっとかかるってさ。中の方に結構人がいるみたいだし」
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:33:55.37 ID:WDIZ97tn0
サンドイッチにはあふれるくらいの卵が挟んであります。ほんの少しだけ見える黒いつぶつぶは、ピリッと辛い黒胡椒。
同じ胡椒でも、私が家で使っているのとはちょっと違う味付けです。どうやら珍しい調味料みたいで。
どこのものを使っているのか、そのうち突き止めようと思ってますっ。

一緒に入っているレタスは、小さくいるのにぱりっとしていて、味と食感のアクセントになるんです。
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:34:26.77 ID:WDIZ97tn0
藍子「いただきます。……ん〜♪ おいしいっ」

加蓮「私も、いただきまーす。……うんっ。おいしいね。いつ食べてもおいしい、か……」

藍子「もぐもぐ……うんっ。いつ食べてもおいしいんですよ」
以下略 AAS



44:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 18:34:55.72 ID:WDIZ97tn0
お腹がいっぱいになって、それからは、のんびりする時間。

加蓮ちゃんが、私にたずねました。
「この前の私のLIVE、見てくれた?」
最前列で応援していたよ、って答えると、少し目を丸くします。
以下略 AAS



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