高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「今日も、私とあなたとの時間を」
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103:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 19:06:57.18 ID:WDIZ97tn0
「そうですよね。そのお話でしたっ」
「……もう。忘れちゃってたの?」
「ふふ。つい」

いつの間にか、カフェに音が戻ってきていました。他のお客さんの話し声や、お皿の音。遠くから、じゅう、って音がして……いい匂いは、うぅ。お腹が鳴っちゃいそう。
あ……さっき、私が大声を出した時にみなさんがびっくりしてしまったようで、それについては謝り回りました。
いつもごめんなさい……。

「加蓮ちゃん」
「うん」
「いつも努力を続けている加蓮ちゃんに、これ以上頑張れ、なんて言ったら、プロデューサーさんやファンのみなさんに怒られてしまうかもしれませんけれど」
「みんなサボってても過保護でうるさいから大丈夫だよ」
「えぇ……。……どこに行けばいいか分からなくなった時。なんとなくで、不安になった時は、道を見つけましょ?」
「道――」
「新しいことをやってみたり、これまでのことを振り返ってみてもいいかもしれませんね。その中に、今度はこれをやってみたい、って思うことがあるかもしれませんよ」
「見落としてるもの、ってことかな……」
「はいっ」

加蓮ちゃんは、額に手を置いて何やらぶつぶつ言い始めました。これまで立ったステージや頑張ったレッスンのことを思い出しているのかな?

「それから、加蓮ちゃん?」
「うん。……え、なんか怒ってる?」
「はい。勢いで言ってしまうのはわかりますけれど、いきなり「違う」って叫んだら、びっくりしちゃいますっ」
「……ぁー」


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