藍子「私の、大切なプロデューサーさんへ」
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8: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2020/05/09(土) 23:41:10.09 ID:iiO5naNP0

その日から今日まで、長い長い時間を、プロデューサーさんと一緒に過ごしました。
貴方との日々は、毎日が宝物ですけれど。
その中でも、ひとつ……。とても心に残っていることがあります。

あれは、初めてのLIVEバトル、その1ヶ月前でした。
それまでにいくつかの雑誌に載ったり、小さなステージに出演したりと、
いくつかのお仕事は出来るようになっていました。

けれど他のアイドルの人と勝負して、優劣をつけるのは、今回が初めてでした。


私は、他の人と競うのが苦手です。
お菓子を選ぶとき、誰かと被ってしまったら、ついつい譲ってしまいます。
本当は食べたいけれど。でも私が我慢して、その人が喜ぶなら……って。
けれど、アイドルはそうはいきません。
譲れば席を取られるだけ。待っていても、次にテーブルが用意される保証もありません。
正直不安でした。その時の私は、自分に自信なんてありませんでしたから。



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