8:名無しNIPPER
2020/05/05(火) 18:57:39.33 ID:XnGtX3Tv0
「ほんならこれにでも書いたら?」
そう言うとシューコは帯の隙間から葉を取り出して紗枝に渡す。
そう、紙ではない。葉である。
「……なんで葉っぱやの?」
「ええやん書けるんやし、ほらやってみ」
「普通、紙やないの?」
「紙使うんはもっとこう難しいことする時や。紙は自然に生えてきてくれへんやろ?」
「えぇ……」
戸惑う紗枝をよそにシューコはにこやかに笑う。
だいたい何故木の葉なのか紗枝にはさっぱりだった。筆記用具すら渡されていない。
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