【安価コンマ】あなたが歩む風花雪月【その2】
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384: ◆VtnAffEdys[saga]
2020/05/07(木) 19:07:08.99 ID:Pp1qiKihO


後日、ダスカー地方

ディミトリ「俺は王国軍と少し話をしてくる。
ほんの少しでも、時間は稼げるはずだ。

その間、みんなは反乱軍を戦闘不能にして、撤退させてくれ」

ベレス「了解したよ。
王国軍が来る前に、出来るだけ多くの反乱軍を撤退させよう」

ドゥドゥー「ああ。話を聞いただけで撤退などしないだろうからな。
戦闘は避けられない」

クリス『ここで失敗すれば、罪のない命が蹂躙される…頑張らなければ』



クリス『ふぅ…これで、大半は撤退させられましたわ』

ドゥドゥー「ああ。…間に合わず犠牲になった者もいるが」

ベレス「それは仕方ないと割り切るしかないよ。
…それで、あなたはどうする?」

ダスカー軍将「…あんたら、何故俺たちを殺さない?
ダスカー人は殺すべき悪。それが今の王国だろうが」

ドゥドゥー「…殿下は、俺たちダスカー人が何の憂いもなく暮らせる国を作ると仰った。

いつか殿下が理想を叶えられた時、俺や、お前たちダスカー人がいなければ、何の意味もなくなってしまう。
それは避けたかった」

ダスカー軍将「…王国に魂を売った裏切り者が、何を言う」

ドゥドゥー「…」

ディミトリ「王国軍は全て片付いたと思って撤退していったようだ。
これで、被害は抑えられたはず…どうした、ドゥドゥー?」

ドゥドゥー「殿下…」

ダスカー軍将「…あんたが王子か。
……あんたが語る甘っちょろい理想が、本当に叶うと思ってんのか?」

ディミトリ「ああ。俺は必ず、そんな国を作ってみせる。
今は信じられなくてもいい。ただ…生きてくれ。
生きて、俺の理想が叶うかどうか、見極めてくれ」

ダスカー軍将「…そうか。
……覚えておけ。
ダスカー人は、恨みも、受けた恩も、忘れない」

ザッザッ


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