88:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 19:45:05.11 ID:QqIdgo5i0
【W】アグノスティク
千万の人々が暮らす首都とは言え、
流石に松の内ともなれば幾分かは落ち着いています。
ここ代々木公園もどうやら例外ではないようで、
すれ違う人の数も、以前訪れた時の記憶と比べれば随分少ないように感じました。
敷地に足を踏み入れてから五分ほど経ったところで、
ようやくお目当ての姿を見つけます。
サボリーマンでした。
平日午後の陽気を浴びながらスーツ姿で携帯電話を弄る彼を見て、
加蓮はそう断じました。
どうやらまだこちらに気付いていない様子に、
加蓮はサボリーマンだねと声を掛けようかどうかちょっとだけ迷って、
やっぱり言ってやる事に決めます。
「サボリーマンだね」
「ひどい」
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