もしもし、そこの加蓮さん。
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42:名無しNIPPER[saga]
2020/04/28(火) 22:12:17.69 ID:kH44I3Ym0

 「んーと、私の場合は……昔から、唄ったり、
  踊ったりするのが好きで。それを続けてる内に、ココへ来ちゃいました」

 「おー」

 「アタシは、何だろ……
  元々ちょっと興味あったんだけど、情熱的に口説かれちゃって、みたいな?」

何それ、と加蓮は言いかけ、直前で口を縫い合わせました。
うっすらと藪が見えたのです。
唐突に口を真一文字にした加蓮へ、二人が視線を向けました。


さてどう答えたものだろうと考え込んでしまいます。
昔から唄い踊ったりしていた訳でも無ければ、
情熱的に口説かれてもいないような気がします。

ころ、ころと二回転がって、
シェイクされた頭がぴったりの言葉を選び出してくれました。


 「お腹ペコペコだった所にぼた餅が落ちてきたんで、パクッといったの」

 「何それ」


言われました。



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