もしもし、そこの加蓮さん。
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207:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 20:52:12.65 ID:GVB5f6680

加蓮がペットボトルの中身を半分ほど減らしたところで、
美嘉が口を開きました。

 「昔さ、話したよね」

 「何を?」

 「アイドルになった理由。卯月とアタシ達で」

 「あー」

ほんの二、三年前の出来事を、まるで遥か昔の思い出のように感じられる事実こそが、
加蓮の過ごしてきたアイドル生活の濃さを物語っていました。

さてあの時はなんと話しただろう、と記憶を検索しますが、いまいちよく思い出せません。
何となくお茶を濁したような記憶だけが朧気に残っていて。


 「……ぼた餅」

 「それ。よく覚えてんね」


お茶からの連想ゲームだよとは言えませんでした。



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