【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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6: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 08:29:40.74 ID:U1qw9Qt5O


「嘘だっ!!」

そう声を上げつつ、がばっと上半身を起こすと。

「えっ!? あれっ!?」

何かが……いや、何もかもがおかしいと気付いたんだ。
まず第一に、ここはどこだ?
畳六畳ほどの部屋は、カーテンも壁も床も清潔感溢れる白で満ちている。
僕の右腕には点滴が打たれていて、僕自身も薄緑色の病人服を着ていて。
となると、ここはどこかの病院の個室ということか。それはわかった。

第二に、僕の身体は今どうなっている?
喉元をそっと触ってみたけれど、ガーゼで覆われてもいなければ大きな瘡蓋にだってなってはいない。
というかそもそも、僕の喉から出た声が「僕の声」ですらなかったのだ。

「あーあー、ただ今マイクのテスト中。マイクのテスト中です……低いな」

右手を握ってマイクに見立てて、試しに声を出してみたけれど。
やっぱり僕本来のテノールの声じゃなくって、もっと低いバスの音色。
となると、今現在「佐藤等の魂」は「どっかの誰かさんの肉体」へ宿っている……ということか?

いやいや、おかしいでしょ!
漫画やアニメじゃないんだから、そんなこと起こる訳ないっての。
いや、TERIAさんから作品を誉めて貰えるよりかは……さすがに冗談が過ぎるか。


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