【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:07:01.56 ID:U1qw9Qt5O
『これはアレですね。その五万人ものフォロワーを有する彼女が、仲間内へ見せしめをしたんでしょうね』
『見せしめ、ですか?』
SNSと虐めの関連性について研究している専門家、そう名乗る妙齢の女性が述べた意見へ女性キャスターが尋ねる。
その意見については、かなり興味があった。
『自分が気に入らない作品を投稿したり、自分が描いたイラストを絶賛しない奴は、彼みたいに除け者にするぞ。それが嫌なら、もっと私を喜ばせるよう励むんだなって。私も以前は創作活動をしていたのですが、やっぱり同じ分野の代表から誉めて貰えることってモチベーション向上に繋がりますからね。逆もまた然り、ですが』
『なるほど。自殺した青年は、忠誠心を試すための生け贄に選ばれてしまったんですね』
『ええ。思春期の若者にはよくあることです』
SNS世代の若者に、思春期の若者ね。相変わらずだよ、僕の死を若い世代を非難する旗印にしちゃうなんてさ。
マスコミの偏向的な報道が大嫌いな僕だけど、TERIAさんを一貫して悪者にしようとしたことは評価した。
そうでなければ、僕の死は無駄になってしまうのだから。
でも、その専門家が語った意見については、妙に腑に落ちた。
そうか、僕はTERIAさんとお気に入り達の結束を深めるため、見せしめにされていたのか。
お気に入り達がより良い作品を生むモチベーション維持のための、生け贄にされていたのか。
僕を人間扱いせず、供物同前に扱った彼女への憎しみが沸々と湧き上がってきた。
こんなところで泣き出してはなるまいと、すっと立ち上がって右腕で目元を押さえながら談話スペースを離れた。
そして自室のベッドへうつ伏せになって、枕に突っ伏して声を殺して泣いた。
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