【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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1: ◆wqJOdKDc/.[sage]
2020/04/25(土) 08:17:00.79 ID:U1qw9Qt5O
紅い鮮血が、激しく吹き出した。
全身から力が抜け、ばたりとその場に崩れ落ちる。

「アシカ太郎さんっ!?」

茶髪のショートで小柄な彼女が、自身の愛と努力の結晶が載ったテーブルを迂回して。
信じられないことに、僕の下へ駆け寄ってきたんだ。

「どう……して……」

指で引っ掻いた時の痛み、それを何百倍にも何千倍にもしたような激痛が、僕の喉笛を走る。
そりゃそうだ、百均で買った果物ナイフで、スパッと自分の喉笛を切り裂いたばかりなのだから。

「前にお伝えした通り……ですよTERIA、さん。げふっ、がふっ……僕がどれだけ苦しかったか……がふっ、悲しかったか……ごほっ、がふっ」

そう、前にもTwwitterのダイレクトメッセージで伝えていた。
人気アイドルアニメ「アイドルチャンス!!」(略してアイチャン!!)の主要カップリングの一つ「りかりほ」。
それを推している文字書きの中で、唯一僕だけが「Pixivへ投稿しました」のツイートへ一年半近くもの間、何一つ反応して貰えなかったから。
リツイートや感想のリプライなんて夢のまた夢、いいねの一つすら貰えない。
六人ほどの他のりかりほ推しの文字書き全員が、どんな作品を投稿してもお誉めの三点セットが頂けているのに。
それ以前に、僕のアカウントだけフォローされていないんだけどね。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 08:20:00.68 ID:U1qw9Qt5O
「もう、喋らないでっ!」
「嫌、ですよ……がはっ。僕は……TERIAさんに僕の痛みを、わかってもらわなくちゃ……がふっ、がふっ」

喀血が止まらない。肺に空気が入ってこないせいか、呼吸が段々と苦しくなる。
脳の機能が低下しているせいか、視界がぼやけ呂律も回らなくなってきた。
以下略 AAS



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