3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/22(水) 22:07:29.07 ID:CvEezSxo0
「……プロデューサー」
名前を呼ぶ。呼んで、少し待つ。目を閉じたプロデューサーは動かない。その無抵抗を確かめて、それから手を触れさせる。
耳の縁、輪郭をなぞるように指先を這わせて撫でる。耳たぶを指の間に挟んで甘く食む。外から隠れた付け根の辺りをゆっくりと撫で上げて、そこからそのまま離すことなく頬まで滑る。そんなふうにして、それまで置き場に困って空を泳いでた手を触れさせる。
プロデューサーは拒まない。受け入れてくれる。無抵抗で答えてくれたその通り。
(……これを許してもらったのはもうずっと前なのに、でもやっぱ……ああ、慣れねえもんだな……)
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