泉瑛太「美緒は……鼓動が早いんだな」夏目美緒「全部……瑛太のせいだから」
1- 20
9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 23:01:56.48 ID:Mrzn4AAcO
「泉、ちょっと動かないで」
「えっ?」
「私も膝の上に、乗るから」

言うより早く私は行動した。彼の膝に跨る。

「ちょ、ちょっと、夏目……?」
「美緒」
「は?」
「小宮さんのこと、下の名前で呼んでた」
「あ、あれはあいつが先に……」
「私も下の名前で呼んで……瑛太」

これは決して懇願ではなく、命令だった。
まるで別人が私の口で命じているみたい。
我ながらゾッとするような冷たい声音だ。

だから瑛太に拒否権などありはしなかった。

「と、とにかく、膝から降りてくれ」
「やだ」
「夏目……頼むから、降りてくれよ」
「降りて欲しいなら、美緒って呼んで」
「そう呼べば、膝から降りてくれるのか?」
「さあ……試してみたら?」

往生際の悪い瑛太に、トドメを刺してやる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
14Res/12.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice