泉瑛太「美緒は……鼓動が早いんだな」夏目美緒「全部……瑛太のせいだから」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 22:45:59.00 ID:Mrzn4AAcO
「泉には関係ないじゃんっ!」

そんな瞬間は私の予定にはないと思ってた。

「関係ないんだから黙っててよ!」

中学の頃から随分長いこと片思いをして。
なかなか終わりに出来なくて、拗らせて。
そうやって大人になるのだと思っていた。

「なんだよそれ……」

これは私の問題で、私自身の落ち度だから。
どうして彼が。よりにもよって、泉瑛太が。
こうも食い下がってくるとは思わなかった。

「俺だって、夏目のこと……!」

俺だってと、たしかに彼はそう言った。
この問題は彼の問題でもあると言ったのだ。
それが果たしてどんな意味を持つのか。

気にならないと言えば、きっと嘘になる。

「中学の時から……知ってんだからさ」

言葉は時に不便でその真意は伝わりにくい。

「関係ないは……ないだろ」

ひとは何かを伝えたくても伝わらない時、こんな風に諦めた表情をするのだと知った。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 22:48:00.54 ID:Mrzn4AAcO
「ごめん……余計なこと言った」

思わず眉を顰める。余計なこと?
余計なことって、どういう意味?
泉は真剣に、何かを伝えようとしていた。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 22:50:45.27 ID:Mrzn4AAcO
「泉先輩におしっこかけてもいい?」
「だめ」

私を呼び出した彼女は、小宮恵那。
同じ高校に通うひとつ下の後輩だ。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 22:52:40.65 ID:Mrzn4AAcO
「関係ないって……なに?」
「か、会長……ひとまず、落ち着いて」
「小宮さんは黙っててっ!」

自分の怒声に自分で驚く。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 22:54:17.13 ID:Mrzn4AAcO
「で、なに?」
「それはこっちの台詞なんだけど」

小宮さんを帰らせた泉がいけしゃあしゃあと要件を尋ねてきたので、私は説明を求めた。

以下略 AAS



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