泉瑛太「美緒は……鼓動が早いんだな」夏目美緒「全部……瑛太のせいだから」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/19(日) 22:52:40.65 ID:Mrzn4AAcO
「関係ないって……なに?」
「か、会長……ひとまず、落ち着いて」
「小宮さんは黙っててっ!」

自分の怒声に自分で驚く。
もっと私は冷静だと思っていた。
頭は冷えきっていて、指先がかじかむ。
こんなにも寒いのに、胸の奥だけは熱い。

「小宮は先に帰ってていいから」
「でも……」
「これは俺と夏目の問題らしい」

私の目を見つめたまま、彼はそう告げた。
ふたりの問題であると、はっきり認めた。
何か言いたげな小宮さんに、優しく諭す。

「ここで逃げたら、俺はきっとだめになる」
「泉先輩……」
「だから、ケリをつけてくる」

おやおや、まあまあ。格好つけちゃって。
へー。ふーん。ほーん。なるほどねー。
泉って、かわいい後輩の前だとそうなんだ。

「泉先輩……ご武ウンを!」
「イントネーションおかしくない?」

粋な後輩の計らいによって、肩の力が抜けた彼が微笑むと、小宮さんもにっこり嗤った。
へー。ふーん。もしかして付き合ってるの?


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