久城一弥「据え膳?」ヴィクトリカ「喰わぬは男の恥なのだろう?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/16(木) 23:38:42.71 ID:91TsAL8vO
「据え膳って……君、意味わかってるの?」
「もちろんだとも。同衾しているのだから」
「ど、同衾って……やめなよ、はしたない」

久城はもう困ったやら恥ずかしいやらでヴィクトリカの顔をまともに見れなかった。
どうせ、いつも通り沈着冷静さを保ちつつ、こちらの反応を見て揶揄っているのだろう。

「久城、こっちを見たまえ」
「やだよ。どうせ見たら君はこう言うんだ。おや、久城。顔が赤いぞ。熱でもあるのかねってね。そのくらい僕にだってわかるよ」
「いいから、こっちを見るんだ」

見たら絶対に馬鹿にされるとわかっている。
それでも何故だろう。抗うことは出来ない。
これが惚れた弱みと理解して覚悟を決めた。

「わかったよ……なんだい、ヴィクトリカ」

久城は見た。顔が真っ赤なヴィクトリカを。

「君、顔が赤いよ? 熱でもあるのかい?」
「測ってみたまえ」
「どれどれ……」

許可を得たので彼女の丸い額に手を置く。
ヴィクトリカは普段から体温が高いけど。
それにしても今の彼女の体温は熱かった。


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