29:名無しNIPPER[saga]
2020/04/14(火) 23:34:57.14 ID:es/Qb5Nf0
■貞代
いつもの、学校帰りだった。
「先生…!」
車から貞代に声をかけた。
「屋根ゴミ君…」
「良かったら送りますよ」
「いいの?悪いわね 」
いつもより大きな車だ。春から借りた。
「仕事?無茶してない?」
「全く楽しんでいるよ。そっとはどう?」
「一応、コマ数減らしてくれているわよ」
「あなたも見てくれるから甘えちゃう」
貞代は俺の母校の教師を続けている。
生徒に熱心な指導と適切な教育方法を学校に評価され、学年主任になったと喜んでいた。
「二人はどう?」
「大丈夫、二人共元気だよ。」
「もう、他にも子供がいるのに作って、バカ」
他に女の元に行く時、散々恨み言を言われる。
分かっているが、可哀想になるが…それ以上にいじめたくなる。
「この、教師いじめっ子」
と文句を言われる。
貞代は教師の仕事が好きだ。
だから二人目を作るときも、躊躇した。もちろん、合意であるが、貞代自身のことも考えた。
(無茶してなきゃいいんだが…)と思った。だが、出産した時の貞代の笑顔を見たら産んでくれて良かったと本当に思えた。
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