男「それは、宇宙の彼方」
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63: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/01/14(木) 02:29:51.38 ID:JGFtN5qb0
 中はとてもじゃないが、生活感がまるでない、銀色の世界だった。

 というのも、周りは冷たい鉄のような内装で、家というよりは研究所のような様相だ。

 そもそも、何も物がない。遠近法がおかしくなりそうだ。

 音もなく、ニオイも無く。殺風景にもほどがある。

 外の世界から隔絶されているとすら感じた。

男「お、おじゃまします」

 しかし不思議っ娘が家だと主張するなら、俺もそれに従わざるを得ない。

 だからこその、「おじゃまします」だ。

女「……」

 当の彼女は、何も言わなかった。


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