3: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:02:40.89 ID:DIXGqohk0
放課後の誰もいない教室で一人、ぽつんと自分の席に座っている。
視線は真っ直ぐ前へ、何かを見ているわけでもなく。
ただジッと前を見つめている。
4: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:06:44.18 ID:DIXGqohk0
男「一人でボーっとしてたから、ちょっと心配になっただけだ」
女「……」
何も答えず、静かに立ち上がり、そのまま席を立って教室を出ようとする。
5: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:08:10.25 ID:DIXGqohk0
男「今、お前がしようとしていることだ」
手渡すために、机に掛かっているスクールバッグを持ち上げる。
異様に軽い。というか、何も入っていないな、この重さ。
6: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:12:24.11 ID:DIXGqohk0
女「……」
丁寧に頷く。とんだ不良少女だ。
男「お前、いつも授業中どうしてんだ!?」
7: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:17:30.30 ID:DIXGqohk0
彼女は少しスキップ気味で歩く。その歩調は、異様に速い。
男「待てって言ってんだろ!」
俺も勢いよく追いかける。廊下は走らない。
8: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:22:33.79 ID:DIXGqohk0
もちろん、女性なのだから柔らかくて当然ではあるのだが。
そういうレベルではない。質量がまるでないような。
まるで人間ではないような。軽さと柔らかさに驚く。
9: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:28:38.01 ID:DIXGqohk0
女「……♪」
笑った気がした。
ボーっとしていた表情が、少しだけ明るくなる。
10: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:36:11.97 ID:DIXGqohk0
女「……」
男「いや待て、行こうとするな」
女「なに?」
11: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/12(日) 23:40:14.20 ID:DIXGqohk0
また明日。
毎日10レスずつ投稿できたらと思います〜。
12: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 22:43:44.89 ID:qU2nL77R0
男「風紀委員は、学校生活の乱れやらを取り締まる委員だ。」
女「乱れ?」
男「そうだ。お前はそもそも勉学に励む気がないとみた」
169Res/82.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20